■　デザインコンセプト　■

「テーマ／年輪」
60本の年輪、それは、非核運動の歴史。
年輪は、平和な世界では、正円で刻んでいく。
広島の年輪は、60年前、世界ではじめての被爆地として、
それまでの人類が想像もつかない歪んだ形の年輪を刻んだ。
広島の声は、核を持つ大国や、
それを自国に有利な道具として政治的に使う国の登場で
掻き消されて来た。非核運動のいばらの道は続く。
一番問題なのは、世界中の多くの人々が60年前の被爆を
歴史の１ページとしてしか考えなくなり、
頭の中で風化してきている事だ。
この60本の広島の年輪が伝える事。それは、記憶。
世界中の人々に60年前の広島を忘れないで欲しい。
その年輪は、広島の年輪であり、地球の年輪である事を。
核爆弾が存在する限り、
次の瞬間、地球のどこかで60年前の歪んだ年輪を刻むかも
しれないという事を。
それが、被爆60周年を迎えた広島のメッセージ。