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    「志通信」メールマガジン                  1999年6月 VOL.14

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■今を生きる

今年の初めの頃でしょうか、日本経済新聞の記事の中に以下のような一節がありました。 「まだ来ぬ未来への不安、帰らぬ過去への執着を絶て。そのため今という瞬間に没入し最善を尽くせ」
確かどこかのお坊さんの言葉だったように記憶しておりますが、まさに今の時代にぴったりの言葉ではないでしょうか。
昨今は「変化の胎動が感じられる」といったニュースを目にする機会が増えましたが、 現実にはその兆候が実感できないとの声も少なくありません。
さらに長期的に、またマクロの視点で考えると経済が良くなる要因よりは悪くなる要因の方が多いかもしれません。
このような中で将来を嘆き悲しんでいる方をお見受けしますが、どうなるかわからない未来を憂いたり悩んでばかりいても、
また変えることのできない過去を悔やんだり懐古していても、仕方がないのです。
私たちが生きているのはまさに「今」という時間であり、それ以外の何物でもありません。
過去や未来ではなく「今」という時に集中し、ベストを尽くすことが必要なのです。


■エンジョイ

それ以上に申し上げたいのは、少々不謹慎に聞こえるかもしれませんが、 もっと仕事を楽しんでいただきたいということです。
色々な方にお話を伺っておりますと、時に「〜しなければならない」と義務的に、 また強迫的に捉え過ぎていらっしゃるように感じることがあります。
仕事とは、確かに「やらなければならない」ものではありますが、
義務的な考え方に偏ってしまうとどうしても受け身になってしまいがちです。
それでは創造的な仕事はできませんし、何しろ頑張りが長続きしません。
しかし「楽しむ」ことができれば能動的かつ積極的に取り組むことができるのです。
売上や利益目標の達成はもちろんのこと、人財の育成、産みの苦しみを乗り越えた時の達成感、 互いに切磋琢磨する人間関係など、日々の仕事の中に楽しむことのできる要素は限りなくあると思います。
更に考えてみてください。「企業は人なり」と言われますが、同じ仕事をするとして、 社員の皆さんが楽しんで仕事をしている職場とそうでない職場のどちらに良い人財が集まるかと問えば、 答えは火を見るよりも明らかでしょう。
もっともっと仕事を楽しむことによって、厳しさと楽しさのバランスの取れた企業風土や皆様なりの個性溢れる企業文化を醸成していただければと存じます。


■ワクワク

今号の冒頭でも申しましたように、マクロで見れば大変な時代が続きそうです。
しかし少し視点を変えれば悲観的になる必要はありません。
それどころがワクワク・ドキドキしてくる要素がたくさんあるのです。
なぜなら皆さんの船が大きなシェアを持つ巨艦であれば景気の影響も大きいと思いますが、 私の周りにいらっしゃる方のほとんどが中堅及び中小企業の経営に関わる方であり、 一部の例外を除けばそう大きな影響はないはずなのです。
逆に現在のような大きな変革の時代にはこれまでにない新たな市場が生まれてきており、 それは多くのチャンスが待ち構えていることを示しています。
これまでと同じやり方や方法を踏襲するのであれば別ですが、考え方次第・やり方次第で市場は無限(infinity)なのです。
小さな子供を見ていますと、何にでも興味を持ち、未知のものに対して果敢にチャレンジしています。
新しい時代を迎え、私たちも一種の童心に返ってワクワク・ドキドキのチャレンジを楽しみたいものです。


■考事縁

考事縁とは、「物事(の本質)を考えるご縁(きっかけ)作り」の意

●今号で取り上げる言葉は、「エンジョイ」です。
エンジョイ【enjoy】
 @楽しむ、よろこぶ。
 A利益をうける、享受する。
(ザウルスの英和辞典より抜粋)

●辞典によれば、エンジョイ(enjoy)とは、一般的に使われる「楽しむ、よろこぶ」という意味以外に「利益をうける、享受する」という意味もあるようです。
これを私なりに拡大解釈すれば、「楽しむことによって、利益が生まれる」となります。 「楽しむことによって笑顔が生まれ、笑顔によって元気が生まれ、元気によって良い結果・利益が生まれる...」
利益の源泉とは、意外に身近なところにあるのかもしれません。


■編集後記

「田原は、典型的なB型だから楽天的でいいよなー、うらやましいよ。」とは、 私が物心ついた頃からよく友人に言われてきた言葉です。
そして最近ご縁をいただいた方にも同じようなことを言われることがあります。
B型というと「マイペース・わがまま・自分勝手」と三拍子揃っており、世間一般ではあまり良いイメージがないようですが
(もちろん本人はそのようなことは微塵にも思っておりませんが)、
どうせなら徹底的に楽天的に行こう、そして清濁併せ呑んで全てを楽しんでしまおうと思いまして、
今号では「エンジョイしましょう。楽しみましょう」とご提案させていただきました。
「またまた田原が...」という声が聞こえてきそうですが(笑)、ただ単に娯楽的に楽しむというのではなく
苦しみを乗り越え、厳しさを伴った深みのある楽しみを追求していきたいと思います。
これからのテーマは「エンジョイ」。いかなる困難もその後の楽しみを享受するためにあるのです。
「Let's enjoy !! 」

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