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　　　　「志通信」メールマガジン　　　　　　　2004.11　VOL.43

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■陰誉め

「ＩＢＩＺＡ」ブランドの婦人用バックを製造販売されている株式会社イビサさん。
（ http://www.ibiza.co.jp/ 　旧社名：吉田オリジナル）

この会社の吉田社長は、昭和５８年頃から社員さんが日々どのような気持ちで働いて
いるのかを知るために、毎月全員に「思ったことノ一ト」を書いてもらっているそうです。
当初、あちらこちらから「思ったことって、一体何を書けばいいのですか？」
と聞かれたそうで、
吉田社長は「自分の知らないことを教えてください。それも陰口ではなく、
あの人はこんなことをしてくれているんですよという『陰誉め』を書いてみて下さい。」
と伝えられたところ、「Ａさんは、職場を綺麗に掃除してくれています」とか、
「Ｂさんはいつも女性用トイレに素敵な花を飾ってくれています」といった話が
たくさん出て来たそうです。

それからは、『陰誉め話』を毎週の全体朝礼で紹介し、賞賛すると共に喜びを
分かち合っておられます。
そして、「思ったことノート」には、吉田社長の感謝の気持ちを込めて
寸志を入れて返されているそうです。

またイビサさんでは、全国のデパートに直営店を展開されているのですが、
そこで働いている社員さんとは、ＦＡＸを使ってコミュニケーションを
取られています。
１人きりでお店でのお客様応対をしていると、気分の良い時があれば
今一つの時もありますし、「今日はたくさんのお客様に来ていただいた」
という日だけでなく、「今日は全然売れなかった」という日もありますので、
そんな時の自分の気持ちを社長に伝えてもらうようにしているそうです。

一例をあげると、「今日は１点も売れなかったのですが、閉店直前になって
良いお客様がいらしたんですよ。とっても嬉しかったです。」
というＦＡＸが届いたことがあるそうです。
それに対して、「そんなに嬉しいことがあったんだ。良かったね。」と、
その方にお祝いのポーチを作って送ってあげたそうです。
こういったことがきっかけとなって、いつも新たな会話が生まれているそうです。

これぞまさに「社内グッドコミュニケーション！」
このような環境で働ける社員さんは幸せですね。
私は４年程前に、当時の埼玉本社＆工場を訪問させていただいたことがあるのですが、
未だにこの会社の温かな雰囲気を記憶しています。


■エコスタイル３（プリウスレポート）

先月中旬にプリウスが納車になりました。
１ヶ月近く乗ってこれまでの平均燃費は約17〜18km/L。
（半分は高速を走っています）

以前乗っていた車は、ハイオク仕様で５〜６ｋｍ/L前後でしたので、
300〜350ｋｍ走行する毎にハイオクを約６０L給油していたのですが、
プリウスはレギュラー約４０Lの給油で、700ｋｍ以上走行できるのですから、
相当な差があります。
少しは地球環境保護に役立っているかなと、ささやかな自己満足に浸っています。

それと、プリウスを運転するようになって、自分の価値観も少し変わったようです。
元来スポーツカー好きの私にとって、これまで車の選択基準と言えば、
後輪駆動でそこそこのパワーがあり、ドライビングを楽しめることでしたが、
プリウスでは、これらの要件を満たすことはできません。

エンジンは非力ですし、安定感に欠け、乗り心地も決して良いとは言えない車ですので、
当初ストレスを感じることもありましたが、次第に慣れてきました。
それどころか、高燃費を維持しようと普段のアクセル開度が少なくなりましたし、
高速走行時も、以前は恥ずかしながら追い越し車線を走ることが多かったのですが、
最近は随分少なくなりました。
ある先輩から「乗っている車と運転操作が、その人の本性を表しているんだよねぇ」
と言われる度に、「ギクッ」としていましたが、その心配はなくなったようです。

ちなみに、アメリカでプリウスが良く売れており、映画俳優のトム・ハンクスや
レオナルド・ディカプリオもプリウスに乗っているそうです。
良く売れているというのは、原油高の影響もあると思いますが、
アメリカという国が京都議定書から離脱しているのと比較して、
国民レベルでは環境に対する意識が高いのかもしれません。

日本は環境先進国でありたいですね。
地球環境を維持・改善し、次代にツケを回したくないと考える同志の皆さん、
買い替え時には一回り小さな車にする勇気を持ちませんか？
よかったらこの指に止まってみてください。


■感謝の詩

知り合いに教えてもらった詩をご紹介します。


つまずいたり　ころんだりしたおかげで
物事を深く考えるようになりました

過ちや失敗を繰り返したおかげで
少しずつだが　人のやることを温かい目で見られるようになりました

何回も　追いつめられたおかげで
人間としての　自分の弱さとだらしなさをいやというほど知りました
だまされたり　裏切られたりしたおかげで
馬鹿正直で　親切な人間の温かさも知りました
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　相田みつを


■編集後記

久しぶりにお会いした方が口にされるのが「えっ、田原さんプリウスにしたの？」
という言葉です。
私のようないい加減な人間がプリウスを購入したことは、
周囲にとっては驚きだったようです。
ちゃらんぽらんな人生を歩んできた私が経営コンサルタントとなり独立したこと、
また禁煙したことと合わせて、どうも三大トピックスになりそうです。
「あの田原がねえ…」という言葉に少々快感を覚え始めています。


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