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    「志通信」メールマガジン       2006.3 VOL.59

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■ねば

「〜しなければならない」
「〜すべきである」
「〜すべきではない」

これらは日常よく耳にする言葉ですが、
自分自身に言い聞かせている場合もありますし、
上司が部下指導において、また親が子供にというように、
他人に対して使っているケースもあります。

どちらにしても、モチベーションが上がっていたり、
相手の納得が得られている場合はいいのですが、
結構なストレスが生じていたり、
義務感によって精神的に疲れてしまい、
行動が長続きしないことも少なくありません。  

私は、前者のケースを「グッドねば」、
後者のケースを、「バッドねば」と名付けているのですが、
後者の場合は「〜しなければならない」、
「〜すべきである」、「〜すべきではない」
といった呪縛に囚われてしまっている状態なのです。

「○○なんだから…」という義務として押し付けるよりも、
自分や相手が「やってみよう」、「やってみます」、
「やってみたい」、「やりたい」
と言いたくなる状況を作り出す方がいいですよね。


■ねば会議

先日、とある会社の営業会議にオブザーバーとして出席したのですが、
前半戦は主に担当者からの報告で、
後半戦は社長さんが、「営業なんだから数字を上げないといけないだろう」、
「何やっているんだ」を何度も繰り返す独演会となりました。
(敢えて「戦」という言葉を使ってます…笑)

そりゃ、確かに数字を上げないといけないんですけど、
このやり方ではなかなかやる気は出ませんし、
多分結果にも結び付きにくいですよね。

もしかすると、営業スタッフの中に
「そこまで言うのなら自分でやってみたら…」
と心の中でつぶやいている人もいるかもしれません。

そんなスタッフから「どうすれば売上が上がるんでしょうか?」
と質問された時にどう答えられますか?

「それを考えるのがお前の仕事だろう」と言われる方がありますが、
これを言っちゃおしまいですよね。

「バッドねば」を会議で伝えることが上司の仕事ではないはずです。
でもこういった勘違いって少なくないんですよね。

仕事は、「縁のある人たちと幸せになるためにするもの」、
会社経営の目的は、「顧客価値と顧客の創造」と考えるなら、

「どうやってお客様に喜んでいただこうか」、
「どうすればもっと付加価値を向上できるか」、
「そのために自分達ができることは何だろうか」

といった話し合いを通じて、
行動変革に結び付けていくことが望まれるのです。


■遅刻対策

少し切り口を変えてみましょう。

従業員の「遅刻」に頭を痛めているケースがありますが、
この場合、もちろん遅れてくる本人に問題があります。

「社会人だから時間を守らなくてはならない」
これは当然のことです。

ディズニーでお馴染みの香○さんは、
アルバイトを始めた当初、遅刻してしまった時に、
上司から目覚まし時計をプレゼントされたそうです。

上司の方は、相手の行動を変えてもらうためには、
注意したり叱ったりするだけではダメだと考えられたのでしょうね。

また、別のアトラクションに配置換えとなって遅刻した時には、
「怒られるだろうな〜」と思って出勤したら、上司から
「みんなが事故でもあったんじゃないかと思って心配してたんだぞ」と言われ、
更には「遅刻してどんな気持ちだった?」と聞かれて、
素直に反省せざるを得なかったそうです。

そして、「最後には遅刻撲滅担当者に任命されてしまって、
それからは遅刻ができなくなったんです」と言われていましたが、
なかなか憎いやり方です。

そうそう、「スタッフが遅刻するのは、うちの会社や仕事に魅力がないからだ」
と考えて、魅力を増すためにはどうすればよいかについて
一所懸命考えている会社もあるんですよ。

「因は我にあり」とは、こんなところでも活かされるんですね。

「グッドねば」と「バッドねば」の境目は微妙ですので、
グッドのつもりがいつの間にかバッドにすり変わっていることも
少なくありません。

「バッドねば」に陥っていませんか?


■おち

この会議へのオブザーバー出席を依頼された役員さんの意図を感じて、
上記のような内容を会議終了後にお伝えしたのですが、
社長さんからは「田原さん、甘いんじゃないですか?」
とバッサリ斬り捨てられてしまいました。

「人間力をもっと上げねばならない…」
私のモチベーションは向上しておりますので、ご安心を。(笑)


■編集後記

先日、社内研修旅行で東京ディズニーランドへ行ってきました。

あいにく初日は雨が降って、肌寒い天気だったのですが、
ディズニーキャストの笑顔とフレンドリーな接客に心は快晴でした。

今回、ディズニーシーの最新アトラクション「レイジングスピリッツ」
(=ループコースターという一回転するジェットコースター)に
挑戦してきました。

一回転は初めての体験でドキドキだったのですが、
乗ってみると気持ちイイ〜。
ついつい3回も乗ってしまいました…。(クレイジー?)

今年の秋には、「タワーオブテラー」という新しいアトラクションも
できるそうです。
私はいち早くオーランドで体験済みですが(ちょっと自慢♪)、
シビレますよ〜。

お楽しみに♪


★(号外)親バカ進之助通信vol.16

進之助は4月から幼稚園に通います。

先日、おじいちゃんとボソボソと小さな声で話しているのを目にした家内が、
「4月から幼稚園に行くんだから、もっと大きな声でお話ししようね」
と言うと、「やれやれ」と返事をしたそうです…。


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