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「志通信」メールマガジン 2008.4 VOL.84♪
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■循環無端
前号の「ウガンダ視察ツアー報告」と関連して、
「循環無端」という言葉を教えていただきましたので、
ご紹介します。
1890年に、和歌山県の沖合いで、
台風の強風にあおられてトルコの軍艦が難破し、
近くの村人が総出で救助にあたったそうです。
当時、村の人たちは台風による食料難で、
自分たちの生活自体が
大変厳しい状況であったにも関わらず、
難破した人たちのために、
非常食として確保していたニワトリを提供したそうですし、
明治政府は船を用意して、
トルコまで送り届けたそうです。
(確か、司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」で、
この事故のことが取り上げられていました)
それから約100年が経過した1985年。
イラン・イラク戦争中のサダム・フセインは、
「今から48時間後に、イランの上空を飛んでいる
すべての飛行機を撃ち落とす」
と突然の警告を発しました。
これを知ったイラン在住の
日本企業の社員やその家族は、
危険を回避するために
すぐにテヘラン空港に向かいましたが、
どの飛行機も満席で、
結局215名の日本人が取り残されてしまいました。
「もう日本には帰れない…」
とあきらめかけたその時、
トルコの旅客機が2機着陸したそうです。
そして、その飛行機は日本人全員を乗せ、
成田空港へと向かいました。
日本政府でさえ知らない出来事だったそうで、
後日、トルコ大使館に問い合わせたところ、
「あれはトルコ政府の判断です。
と言うのは、トルコでは100年前の船舶事故で
日本人に助けられたという事実が、
今も歴史の教科書に載っています。
だから、日本人に大変感謝しているのです。
その時のご恩返しをするために
飛行機をイランへと派遣したのです。」
とのことでした。
その5年後、今度はトルコで大地震が発生します。
この時に、トルコの飛行機に助けられた日本人を中心に
多額の義援金が集められ、トルコに送られたそうです。
「循環無端」とは、
「めぐりめぐって端が無いこと」
という意味だそうですが、
国際問題も「利他の心」で取り組めば、
こんなイイ関係が築けるんですね。
日本人に生まれたことを誇りに感じたお話でした。
私たちも、いろいろな場面で
こんな「循環無端」を作り出したいですね!
■渡邊高博さん
スポーツプロジェクトでご一緒させていただいている
渡邊高博さんは、バルセロナオリンピック
陸上競技400mの日本代表選手。
( http://plaza.rakuten.co.jp/smartcoach/ )
日本高校記録を、2003年までの11年間保持し、
早稲田大学時代には、日本インカレで大会新記録を
樹立されるなど結構スゴイ人なんですが、
普段は絶妙な関西弁を操るとっても面白い人なんです。
(ちなみに、ビリーズブートキャンプのCMで
腹筋を披露しているモデルとしても有名です…)
■柔軟性
渡邊さんは現在、
母校の早稲田大学の競争部やスポーツジム、
また社会人アスリートや子ども達の
コーチ・トレーナーとして活躍されているのですが、
その指導方法は独特です。
めざしているのは、
チーター等の猫科の動物の動きや走り。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、
「筋トレでガチガチの筋肉を作り上げる」
のではなく、身体の柔軟性を高め、
しなやかな筋肉でスムーズな走りを
実現するイメージなのです。
身体の柔軟性を獲得するために、
発想もかなり柔軟です。
理想的なトレーニングをあれこれイメージしては、
ホームセンターに通い詰めて、
自らトレーニングマシンを自作。
試作段階のご自宅は、
マシンとパーツで足の踏み場もなくなってしまうそうで、
ケガが絶えないそうです。
トレーニングでは、選手の肩甲骨をグリグリするので、
「ウォーーー」という悲鳴が聞えてきますし、
( http://www.sakiespirits.com/ ← 3/10付けをご覧ください )
他にも、足裏の感覚を大切にするために、
地下足袋を履いてトラックを走ったりと、
かなりクリエイティブ(?)なカンジです。
渡邊さんと一緒に仕事をしていて、
柔軟な発想の大切さを実感する今日この頃なのでした。
■編集後記
3月前半は、奄美大島の合宿へ、
後半は、ロサンゼルス遠征に同行してきました。
(仕事ですよ…)
奄美大島では、夜食事に出掛けたのですが、
島の人達はみんなイイ人でした〜。
ゴハンを食べたお店の大将も、
一緒に二次会に行って、
最後はお店にいた人全員で踊っていました…\(^o^)/
ロサンゼルスでは天候に恵まれ、
雲一つない青空の広がる陸上競技場は、
とっても気持ちが良くて、
思わず上半身裸になったのですが、
メタボで色白な肉体は、
陸上で鍛え上げた選手達の中で、
異様な輝きを放っていたようです…。
新婚旅行以来のサンタモニカの夕陽も最高でした〜。
(繰り返しますが、仕事です…♪)
★(号外)親バカ進之助通信vol.27
亡き父の墓参りに行く日は、
あいにくの雨が降っていました。
(というか、結構な確率で雨なんです...)
私の母を迎えにいく車内で、
「進ちゃん、おじいちゃんは雨男だったんだよ〜。
だから今日も雨だね。」
と言っても返事がなく、
聞いているのかいないのか
よく分からない様子だったのですが、
実家に着いて、私の母が車に乗り込んで来ると、
「おばあちゃん
今日は雨男のところに墓参りに行くんだって〜」
と言うので、車内は大爆笑!
私の話をちゃんと聞いていたんですね。(^_^)
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